スポット溶接3か所とプラグ溶接6か所の合計9か所を溶接して0.5 (;´∀`) 溶接前の位置決めで0.1取られたら、残りが0.4。この中でスポットう溶接3か所とプラグ溶接6か所おこない、溶接後のバリ取り作業等もします。仮に時間レート1万円として、溶接1ヵ所¥400-。この作業をおこなうために、高額の溶接機と、熟練した作業者を用意します。馬鹿げています。

 コグニの参考数値は真面目に調べたうえで、数値計上しているのでしょうか。実車も調べず、分解図を見ながら、素人が適当に入れた数値です。この数値が記載されたテーブルを、信用できるのでしょうか。他の数値も適正なのでしょうか。手元のミッチェルアジアンで、同程度の部品交換数値を確認しました。

 ヤリスの同位置の部品がありました。単独交換では1.0になっています。甘い数値ではありませんが、許容範囲には入っています。ミッチェルで同車種同作業の数値を較べると、溶接系は自研指数の2倍から3倍です。同じ標準作業時間ベースの数値で、これほど大きな数値差が出るのも不思議です。

 自研指数に興味を持ったことから始まり、標準作業時間そのものにも興味を持ち、独学ですが専門書を読みながら勉強した時期があります。標準作業時間の基本的な概念や数値の算出方法は、私の知る限りでは世界共通です。前提条件の設定の仕方で差異は出ますが、20%~30%くらいの範囲内で収まるはずです。倍とかありえません。納得できるように説明してくれる方が居るなら、ぜひ会いたいです。

 自研指数を実務で運用している損調の方々も、自研指数に関しては、我々同様に無知です。誰一人、成り立ちを説明できない数値を使用して、見積したり請求したりしてるわけですから、真面目に考えればあほくさい。仕事に対する情熱も薄れてきます。自分の仕事を正しく評価されない業界から、若い人が離れていくのも当然です。世の中に鈑金塗装業が必要だというなら、国交省辺りで主導して、第三者による見直しをしてもらいたいです。