久しぶりに投稿します。DAAさんが始めた【新プロジェクト】についてです。私も趣旨に賛同し、勝手連で動くこととしました。詳細をご存じでない方もいらっしゃると思いますので、先ずは次のサイトをご覧ください。 www.youtube.com/watch
不明の点も幾つかありましたので、DAAの中谷代表に電話をして、詳細を確認しました。私が把握した事実関係を下記します。
1:原告女性は東京海上の車両保険に加入しています。引受額70万です。
2:工場側の修理見積90万に対し、損保側の修理見積50万と金額差があります。
3:双方の差を埋めるための話し合いは、一切おこなわれていません。
4:東京海上から認定額以上は支払わないと一方的に通告されました。
5:双方の見積金額の差に対して、その理由や説明をする必要もないと言われました。
6:どうしても納得できず、原告女性は裁判を起こしました。
修理工場と損保とでは、立場の違いや見解の差もあります。双方の見積金額に差が出る事自体は珍しいことではありません。その差を埋めるために協定という話合いをおこない、折合い点を見つけるのが一般的です。ところが話し合いはなく、一方的に認定額を通告されたと言うのです。認定額を承諾しなければ、保険金は一切払わないと。過去に聞いた事の無い話です。修理工場と東京海上との間に何があったのかは不明ですが、一つだけ明確な事実があります。
原告女性は損害に見合う保険金を、東京海上から受け取る権利がある。
WEB上にアップされている損傷車の写真を元に、一般的な範囲内で参考見積を作ってみました。対応単価¥7000-、材料代比率30%、自研指数使用です。写真では判別し難いエンジンルーム内補器やハーネス等は、損傷無しという前提で作成しました。
子供の頃から鈑金塗装業界に居ます。自分で商売を始めてからだけでも40年以上が過ぎました。この40年間で、少なくとも5千件以上の保険協定に携わっています。数万台の修理見積作成と実作業をおこなっています。私の全キャリアを賭けて言いますが、この車は全損です。原告女性は70万プラス臨費を東京海上から貰う権利があります。
東京海上と修理工場の関係など知りませんが、東京海上の自社契約者に対しての不誠実は許し難い行為です。たとえ修理工場の親父が気にいらなくても、査定は適正に誠実におこなうべきです。もう死語になりましたが、査定正義という言葉があります。適正な査定業務をおこなう中で、社会的正義を追求する。それがアジャスターという業務だったはずです。私と立場は違えど、尊敬できる方は何人もいました。この件に関わった東海のアジャスターは、ご自分の業務に誇りも無いのでしょうか。